エアバス、最大離陸重量242トンのA330をデルタ航空にデリバリー

エアバス、最大離陸重量242トンのA330をデルタ航空にデリバリー

ニュース画像 1枚目:エアバスのスタッフがMTOW 242トンのA330-300を先導
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エアバスのスタッフがMTOW 242トンのA330-300を先導

エアバスは2015年5月28日、トゥールーズ工場で最大離陸重量(MTOW)242トンに増加したA330-300をデルタ航空に引き渡しました。A330-300のワイドボディ機の新しい派生系は、デルタ航空がローンチカスタマーとなります。

機体記号(レジ)「N822NW」で、DAL9931便としてトゥールーズからアトランタへ向けてフェリーされます。

この機材はビジネス「デルタ・ワン」が34席、足もとの広いデルタ・コンフォートプラスが32席、エコノミーが227席の仕様です。機内Wi-Fiシステムを搭載しているほか、各シートに設置された高解像度モニターで1,000種類以上の映画、テレビ番組、音楽などのコンテンツを楽しめます。

トゥールーズでの受領式典に、デルタ航空の社員8万人の中から、事業に貢献した優秀なスタッフ100名が毎年選ばれており、その中から80名が参加しました。

デルタ航空のエドワード・バスティアン社長は、この式典で「新しいA330-300の導入は、大きなマイルストーンであり、顧客のフライト体験を向上させる目的から機材へ着実に投資し、運航の信頼性を高める戦略に基づくもの」と語りました。デルタ航空は現在、A330ファミリーを32機運航しており、中距離用ワイドボディ機のなかで、最もコスト効率のよい機材として運用します。

また、エアバスもこのA330-300のデリバリーによりA330neoの開発につながり、デルタ航空へA350 XWBを納入する道にもつながるとしています。デルタ航空は今後、A330-300を9機、A321ceo(現行エンジン搭載)を45機、A350-900を25機、A330-900neoを25機を順次、導入する予定です。

MTOW242トンのA330は、A330-300とA330-200で提供され、エンジン改良、空力パッケージ、オプションの燃料タンク装備などで、消費燃料は2%改善され、コスト効率の優れた航空機として打ち出されています。ヨーロッパ航空安全庁(EASA)から2015年4月に型式証明を獲得しており、同時に手続きを進めていたアメリカ連邦航空局(FAA)からも5月に認証を獲得していました。

※本文中のデルタ航空の社員についての記載を、社員数を訂正、参加者100名を80名に修正いたしました。お読みいただいた読者、関係者の皆さまにはご迷惑をおかけ致しました。

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