アメリカ政府、日本へE-2Dアドバンスド・ホークアイの輸出を承認

アメリカ政府、日本へE-2Dアドバンスド・ホークアイの輸出を承認

ニュース画像 1枚目:アメリカ海軍のE-2Dアドバンスド・ホークアイ。空自のE-2Cは4枚プロペラのままなので見分けるのは容易だろう
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Ernest R. Scott
アメリカ海軍のE-2Dアドバンスド・ホークアイ。空自のE-2Cは4枚プロペラのままなので見分けるのは容易だろう

アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は、2015年6月1日、国務省が日本へE-2Dアドバンスド・ホークアイ早期警戒管制機と関連機器、部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認したため、この輸出案を議会へ報告しました。

日本政府はE-2D 4機とT-56-A-427Aエンジン10基、多機能情報配信システム低容量端末(MIDS-LVT)8基、APY-9レーダー4基、技術資料、部品、空輸費用、訓練、各種サポートなどを求めています。推定コストは17億ドルと見積もられています。

日本はこれまでE-2Cを運用しておりE-2Dの運用に問題はなく、領土防衛能力を強化するだろうとしています。日本はアジアにおけるアメリカの重要なパートナーで、、E-2D輸出はアメリカの政策・国益と一致し地域の軍事バランスを変えないと評価しています。

航空自衛隊は、尖閣問題で中国機の接近が急増した南西諸島方面を守るための監視能力強化に取り組んでいます。新型の早期警戒機としてE-2Dを選定し、2018年度までに4機導入する計画を立て、2015年度予算では1機分を232億円を計上しています。

E-2Dは現有のE-2Cの発展型で、レーダーをアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)式のAPY-9に一新し、探知能力や追跡能力が向上し、地上や艦艇とのデータリンク能力も強化されています。

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