2015年5月26日、アメリカ空軍から最後のAC-130Hスペクター・ガンシップ「69-6569 エクスカリバー」が退役しました。ニューメキシコ州キャノン空軍基地(AFB)の第27特殊作戦航空団(27SOW)で、退役式が行われました。
27SOGの第16特殊作戦飛行隊(16SOS)は、過去46年間にわたり使用されてきたAC-130H 8機を、ここ2年間で1機ずつ退役させ、ついに最後の1機が退役し全てのAC-130Hが退役したことになります。
AC-130Hは、傑作戦術輸送機を地上支援用のガンシップに改装した機体で、胴体の左側に20ミリ・バルカン砲や40ミリ機関砲、105ミリ榴弾砲を搭載し、左旋回しながら集中的に火力を集中させます。
16SOSは、過去12年間で6,500回以上、2万6,000時間以上の作戦飛行を行い、4,600名以上を殺傷し5,200名以上を捕虜にしました。「AC-130Hはガンシップの最終進化形で、対テロ戦争における唯一の殺戮機です」と16SOSのアーロン・マガー大尉は話しています。
このほかアメリカ空軍のガンシップは、AC-130UスプーキーIIとAC-130WスティンガーIIが現役にとどまり、新型のAC-130Jゴーストライダーが開発中です。