セントレアに787初号機「ZA001」が到着

セントレアに787初号機「ZA001」が到着

ニュース画像 1枚目:ZA001 初飛行の様子
© Boeing
ZA001 初飛行の様子

ボーイングが製造した787初号機、「ZA001」がそのラストフライトを終え、2015年6月22日(月)13時、中部国際空港(セントレア)に着陸しました。787初号機のラストフライトは「BOE1」として、日本時間6月22日(月)3時30分にボーイング・フィールドの31Lを離陸し、その試験飛行機としての最後の役割を終えました。

「ZA001」は「製造番号1」として787で、一番最初に作られた機体で、初飛行は2009年12月15日にペインフィールドから離陸しました。試験飛行を終え、2011年12月には、アメリカ・カリフォルニア州のパームデール・リージョナル空港に移動し、およそ3年半の保管の後、5月にボーイング・フィールドに移動していました。

ラストフライトは、シアトルを出発後、順調に飛行を続け、日本領空では北海道の沖合から三陸沖を南下し、茨城県から陸上を飛行し、宇都宮、栃木、秩父や南アルプスを経て名古屋に飛来しました。名古屋城近くも飛行し、その永住する地の様子を観光するかのように名古屋市を展望し、伊勢湾に出た後、滑走路18に着陸しました。

6月22日はセントレア着陸後、28番スポットで関係者による出迎え、パイロットへの花束贈呈などの催しの後、パイロットによるトークショーが行われます。

また、正式な「ZA001」の「贈呈記念式典」は2015年7月7日(火)15時から制限エリア内の27、28番スポットで開催されます。契約書へのサイン、鍵の贈呈、ZA001の紹介などが行われます。その後、この機体はセントレアで常設展示機としての準備が検討されています。

787の試験飛行機はこれまで、3号機「ZA003」がシアトルのミュージアム・オブ・フライトに寄贈、2号機「ZA002」がピマ航空宇宙博物館に寄贈されています。

このほか、6号機の「N787ZA」はメキシコ空軍に売却され大統領専用機として使用される見込みのほか、4号機「N7874」は引き続きボーイングのテスト機として使用、5号機「N787FT」は保管されています。

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