エアバスは2015年7月2日、天津港保税区(TJFTZ)、中国航空工業集団公司(AVIC)と、天津にA330コンプリーション・アンド・デリバリー・センター(C&DC)を設置する協定を締結したと発表しました。天津にはA320の最終組立ライン(FAL)とデリバリーセンターが設けられており、これに加わる施設です。
エアバスは2014年10月、このA330C&DCの開設で覚書(LOI)を署名しており、計画を進めてきていました。エアバスはこの提携について、中国でのワイドボディ機の新たな時代の幕開けとなり、戦略的な協力関係を築くことができるとしています。
A330C&DC天津は、A320ファミリーのFALの近くに設けられます。この施設は、A330の引き渡しまでの客室装備、塗装、エンジンテスト、引き渡しなどの最終工程が主な業務で、最終組み立てはトゥールーズで行われます。
現在、中国でのエアバス機は1,150機超で、このうちA330ファミリーは150機超となっています。