山口県のアメリカ海兵隊航空基地(MCAS)岩国で、2015年7月22日、初めてEA-6Bプラウラーが「ホットピット」で給油を受けました。
ホットピットは、自動車レースのF1で見られた給油作業と同様に、航空機が自力で給油エリアへ進入してエンジンを止めずに給油する作業です。再出撃までの時間の短縮、作業の効率化、給油車両減耗の低下などのメリットがあります。
一方、危険も伴うため規則も厳しく、アメリカ海軍航空システム軍団(NAVAIR)では大型機のホットピット使用を禁じ、施設は翼幅50フィート以下の航空機に対応して建設されています。EA-6Bは翼幅が53フィートあるため、ホットピットが使用できませんでした。
しかし、NAVAIRは充分な余裕がある施設に限り、EA-6Bのホットピット使用を認めることになり、岩国に展開中の第2海兵戦術電子戦飛行隊(VMAQ-2)のEA-6Bが最初に使用しました。
EA-6Bは着陸してから直接ホットピットに進入し、給油を受けて13分後には再び離陸しました。