海上自衛隊は、2015年8月27日(木)14時15分から、平成24年度護衛艦の命名・進水式を、横浜市のジャパンマリンユナイテッド磯子工場で開催すると発表しました。
平成24年度護衛艦とは、24DDHと呼ばれているヘリコプター搭載護衛艦で、2015年3月に就役した「いずも」の2番艦にあたります。基準排水量1万9,500トンと海上自衛隊最大の艦艇で、海外ではヘリ空母としてカテゴライズされるものです。
固有の兵装は、個艦防御用のSeaRAM近接防空ミサイル発射機とファランクス近接防御機関砲各2基のみで、ヘリコプターの運用に目的を絞っています。飛行甲板はSH-60Kクラスのヘリコプターが同時に5機離着艦可能で、SH-60Kを7機とMCH-101を2機搭載可能とされています。
諸外国の多目的艦と違い最大30ノットの潜水艦掃討作戦用の艦ですが、輸送艦や支援艦としての機能も備えており、災害派遣や国際貢献活動での使用も期待されています。
就役は2017年3月を予定しており、「くらま」と交代します。これにより海上自衛隊は「いせ」「ひゅうが」と「いずも」、24DDHの4隻の全通甲板を持つヘリコプター搭載護衛艦が揃います。旧国名が命名されると予測される艦名に注目が集まっています。