航空ブログ「AirlineReporter」はボーイング727初号機の整備が順調に進み、2015年10月にも最後の飛行に望むと伝えています。727初号機はボーイング・フィールドの展示機の整理、再編と新たな建物の竣工にあわせ、現在はペインフィールドにある機体をフライトさせ、ボーイング・フィールドに移します。すでにFlyTeamでもこの移動について伝えていますが、その具体的な整備状況を「AirlineReporter」が伝えています。
ユナイテッド航空、イースタン航空、トランスワールド航空の確定発注を獲得し、727の開発が進められ、初飛行は1963年2月9日でした。レントン工場から離陸し、現在のペインフィールドに初めて着陸したこの「N7001U」は、ユナイテッド航空のオリジナル塗装が施された状態で保存されています。
727初号機は、ユナイテッド航空から寄付された後、ペインフィールドの到着後に各種パーツなどが外され、ユナイテッド航空は他の727のスペアパーツとして使用しました。このため、「N7001U」は飛行できる状態にはなく、再び飛行できる状態をめざし、長年にわたりボランティアが取り組んでいるものです。
記事では10月にも実現する可能性があり、整備が佳境を迎えていることを伝えています。ただし、ボーイング・フィールドの新たな建物は、2016年夏ごろの完成を目指しており、まだ時間的な余裕もあることから、727の「最後」のフライトは安全性を最優先に作業が進められると見られます。