百里基地がF-4 2個飛行隊に 平成28年度防衛予算概算要求

百里基地がF-4 2個飛行隊に 平成28年度防衛予算概算要求

ニュース画像 1枚目:百里基地第302飛行隊のF-4EJ改
© Shiro Senda
百里基地第302飛行隊のF-4EJ改

防衛省は、2015年8月31日に平成28(2016)年度概算要求の概要を発表しました。この中で航空自衛隊戦闘機部隊の移動計画が明らかになりました。

計画は、南西地域の防衛体制強化と各種事態の実効的な抑止および対処可能な航空優勢維持のためとし、築城基地(第8航空団)の戦闘機飛行隊を2個に、新田原基地のF-4飛行隊と百里基地のF-15飛行隊の入れ替え、飛行教導群を広大な訓練空域に隣接する小松基地へ移動するとしています。

2015年度内に那覇基地のF-15飛行隊が2個になり第9航空団が編成され、その後備えとして九州の航空団の機材が新しいものに増強されるのがわかります。反面、首都防空を担う百里基地がF-4 2個飛行隊と弱体化します。主力戦闘機の更新が遅れたツケを最小限にしようとする苦肉の策とも見えます。

これにより、各基地の戦闘機部隊は以下のようになります。

■各基地の戦闘機部隊
・千歳基地:第201飛行隊(F-15J/DJ)、第203飛行隊(F-15J/DJ)
・三沢基地:第3飛行隊(F-2A/B)、2017年度以降にF-35A飛行隊を新編
・百里基地:第301飛行隊(F-4EJ改)、第302飛行隊(F-4EJ改)
・小松基地:第303飛行隊(F-15J/DJ)、第306飛行隊(F-15J/DJ)、飛行教導群(F-15J/DJ)
・築城基地:第6飛行隊(F-2A/B)、第8飛行隊(F-2A/B)
・新田原基地:第305飛行隊(F-15J/DJ)、第23教育飛行隊(F-15J/DJ)
・那覇基地:第204飛行隊(F-15J/DJ)、第304飛行隊(F-15J/DJ)

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