エアバス、A350-1000初号機の主要コンポーネントの組立を開始

エアバス、A350-1000初号機の主要コンポーネントの組立を開始

ニュース画像 1枚目:サンナゼールで作業中のA350-1000の胴体前部
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サンナゼールで作業中のA350-1000の胴体前部

エアバスは2015年9月25日、A350-1000初号機の最終組立を開始したと発表しました。トゥールーズで最終組立ラインに運び込む前の主要コンポーネントの組立を開始したものです。このA350-1000は、製造番号「059」です。

ドイツのプレミアム・アエロテックのノルデンハム工場では9月16日に納入式典が開催されました。製造されたA350-1000の胴体前部はまず、ハンブルク工場に運び込まれ、その後にベルーガに搭載され、フランスのサン・ナゼールに輸送されました。コクピットなどを含むノーズ部分と胴体前方はサン・ナゼールで接合されており、完了後にトゥールーズの最終組立ラインに運ばれます。

プレミアム・アエロテックが製造したA350-1000向けの胴体前部は、A350-900よりおよそ3メートル長く、高負荷に対応するため構造に設計変更を行い、胴体延長に対応しています。なお、プレミアム・アエロテックのアウクスブルク工場では胴体後部を手がけており、これは9月後半にエアバスに納入される予定です。A350-1000は、すでに運航されているA350-900の全長67メートルから7メートル長い、74メートルとなります。

エアバスは、イギリスのブロートン工場でA350-1000初号機の主翼組立てを開始しており、初号機の最終組立は2016年初めごろに開始し、初飛行は2016年後半、初号機の納入は2017年半ばを予定しています。

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