T-2Cバックアイ、今度は「本当に」退役

T-2Cバックアイ、今度は「本当に」退役

ニュース画像 1枚目:2015年9月25日にラストフライトしたT-2Cバックアイ「320」
© U.S. Navy photo
2015年9月25日にラストフライトしたT-2Cバックアイ「320」

2015年9月25日、アメリカ海軍最後のT-2Cバックアイ練習機が、メリーランド州の海軍航空基地(NAS)パタクセントリバーで、ラストフライトを実施しました。T-2は、アメリカ海軍で56年間使用されました。

T-2は、2008年に正式退役し「サンダウン・セレモニー」も開催されていますが、NASパタクセントリバーでは、第20試験評価飛行隊(VX-20)でE-2DアドバンスドホークアイやP-8Aポセイドン、MQ-4Cトライトンのチェイス・プレーン(伴走機)として使用が継続されていました。

「T-2は数多くの海軍飛行士を養成した輝かしい歴史のあと、VX-20とって信頼性の高い貴重な存在だった。T-2は他の海軍機の2倍以上海軍に在籍していた」とラスト・フライトを実施したVX-20飛行隊長のウイリアム・セルク中佐が話しています。

双発複座のジェット練習機、T-2は1959年から空母の着艦訓練などに使用され、海軍と海兵隊約1万1,000名の飛行士を養成しました。現在はT-45ゴスホークに任務は引き継がれています。

VX-20はNASペンサコラから「320」と「518」、「713」の3機を2008年8月29日に譲り受け、1,978ソーティー、2,672時間飛行し、850回の写真撮影とチェイスを実施しました。そのうち機体の不備による飛行中止は67回しかありませんでした。ラストフライトを実施した「320」の総飛行時間は1万3,945時間でした。VX-20における後継機はC-38(ガルフストリーム G100)です。

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