アメリカ海軍は、2015年10月2日から約2週間にわたり、空母USSドワイトD.アイゼンハワー(CVN-69)で、F-35C艦上開発試験第2フェーズ(DT-II)を実施中です。アメリカ海軍は数多くの動画、静止画をリリースしています。
DT-IIでは、第23試験評価飛行隊(VX-23)のF-35C 2機を使い昼夜の着艦試験を行います。夜間運用では第3世代のヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ(HMD)、デルタ・フライト・パス、F-35統合精密アプローチ・着艦システムが試されます。
とくに60万ドルのHMDを組み込んだヘルメットは、従来のヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)に代わる重要なデバイスで、フライト・データや照準情報などパイロットが必要とする情報を表示します。また、6個の赤外線カメラ映像を合成して、機体全周の映像をパイロットに提供します。これはF-35に慣れたパイロットがスーパーホーネットに戻るのが困難なほど、画期的なものです。