新潟県、新潟空港の国際線活性化策 首都圏第3空港化めざす案を提示

新潟県、新潟空港の国際線活性化策 首都圏第3空港化めざす案を提示

新潟県は2015年10月14日(水)、「第9回 総合交通問題懇談会」を開催、新潟空港の国際線活性化について議論を行ないました。新潟空港の路線ネットワーク戦略は2012年に策定し、当時は国内外の主要地域・都市との同日到着の実現、ビジネス・観光拠点化、ハブ空港での乗継ぎ利便性の向上、新潟空港へのアクセス充実を掲げました。

同空港の国際・国内線を活用し、仁川は北東アジア、欧州行き、上海は東南アジア、中国行き、成田は北米、ハワイなどと目的地によりそれぞれのハブ空港を使い分ける方向性で、成田線の開設により北米へのアクセスが強化されました。また、運用時間の延長で仁川線のスケジュール変更が実施され、オーストラリア行きにも利便性が高まりました。

ただし、仁川線がデイリー運航ではないこと、成田線が午後便のみで乗継ぎの接続先が限られること、インバウンドの拡大にあわせた取り込み強化、連続チャーター便や格安航空会社(LCC)が未就航などが課題となっています。

新潟県は今後の方向性として、世界各地への同日到着の実現を目指した成田線の強化と、ハブ空港の方面別の使い分けを充実させること、既存の仁川、上海、ハルビン線を活用したインバウンドの取り込み、LCCの就航をめざします。この中で、成田線は1日2便、仁川線はデイリー運航と増便、ハルビン・上海線は現行便に加え増便を実現した上で、新規路線を台湾、ロシア、東南アジアなどからLCCを含めて就航実現をめざします。

また、首都圏の第3空港となることを掲げ、首都圏とヨーロッパを結ぶ旅客流動の一翼を担うとしています。これは、新幹線、リニア開通など軌道系アクセスの実現を目途に期間定期便化、通年運航をめざす案です。

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