F-35のパイロットは体重が重いほうが安全!?

F-35のパイロットは体重が重いほうが安全!?

ニュース画像 1枚目:アメリカ空軍のF-35A
© Lockheed Martin
アメリカ空軍のF-35A

アメリカ空軍は、体重136ポンド、約61.7キロ以下のパイロットを、F-35AライトニングIIに搭乗させない方針を決定しました。2015年10月16日に公式サイトで明らかにしました。

この方針は、低速で射出脱出した際に体重の軽いパイロットは、パラシュートが開傘する衝撃で首を損傷する恐れがあるためとしています。射出座席は体重103ポンドから245ポンド、約48.7キロから111.1キロのパイロットに対応しているはずですが、136ポンド以下はリスクが大きいことが判明しました。

この136ポンドが装具をつけた重さか、体重のみなのかは不明ですが、強靭な体力が必要なパイロットとしてはかなり軽いもので、実際にこの制限に該当したパイロットは1名のみだそうです。

なお、136ポンドから165ポンド、約61.7キロから74.8キロのパイロットのリスクも大きいものの、当てはまるケースは10万飛行時間あたり1回と推定され、制限は設けませんでした。空軍と射出座席のメーカーは早速改善に取り組み、2016年の初期作戦能力(IOC)獲得までに解決をめざします。

F-35の射出座席は、イギリスのマーティン・ベーカーMk.16が採用されています。

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