バルカン「XH558」、ラストフライト終えても話題に バレルロール調査へ

バルカン「XH558」、ラストフライト終えても話題に バレルロール調査へ

ニュース画像 1枚目:バルカン「XH558」
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バルカン「XH558」

2015年10月28日、最後のフライトを終えたバルカン「XH558」が完全に退役した後も、イギリスで話題となっています。バルカンはイギリス空軍から民間の団体、Vulcan to the Skyが譲り受け、2007年に改修を行い、イギリスの航空ショーで展示飛行を行なっていましたが、巨額の維持費用がかかることから、2015年の展示飛行を最後に地上での展示となります。

この最後の飛行の前に、10月4日、バルカンが拠点を置くドンカスター・シェフィールドから50マイル、約80キロ南のグランサムでバレルロールを行なった疑いについて、イギリス民間航空局(CAA)が調査に乗り出しているとBBCなどが伝えています。

CAAは現在、2015年8月にショアハム・エアショーでホーカー・ハンターが主要道路に墜落した事故を受け、ヴィンテージ・ジェット機について当面、アクロバット飛行を禁止する措置を講じ、エアショーでの展示は、航過飛行のみに制限されています。もしグランサムでバレルロールを行なっていたとしても、エアショーではなかったことから、この点も調査のポイントになると見られます。

なお、「XH558」は今後もタキシングなどを行い、多くのファンに応える計画です。イギリスで最も愛されている機種は、その本来の目的のフライトを終えても話題に事欠かないようです。

■バルカンとレッドアローズの競演ラストフライト
■BBC、バルカンのラストフライトと歴史特集
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