米空軍、次世代爆撃機メーカーにノースロップ・グラマンを選定

米空軍、次世代爆撃機メーカーにノースロップ・グラマンを選定

ニュース画像 1枚目:ノースロップ・グラマンB-2スピリット
© 2015 NORTHROP GRUMMAN CORPORATION
ノースロップ・グラマンB-2スピリット

アメリカ空軍は、2015年10月27日、長距離打撃爆撃機(LRS-B : Long Range Strike Bomber)の技術製造開発(EMD)と初期生産メーカーに、ノースロップ・グラマンを選定したと発表しました。

デボラ・リー・ジェームズ空軍長官は「LRS-Bは国防に重要で、空軍にとっては最優先事項である。国家と利益を守るために、手頃なコストで適切な人材と技術、能力、訓練に投資しなければならない」と話しています。

LRS-Bは、50年以上使用されているB-52と、17年以上使用されているB-2をリプレイスするもので、アメリカ本土から出撃して進歩した地対空ミサイルで厳重に防御された地域に侵入して、核攻撃する能力が求められています。長距離飛行能力とステルス性、有人/無人両方での運用能力を備えるとされます。

ノースロップ・グラマンとの契約は2つの部分に分かれ、EMDに推定21.4億ドル、合計100機のうちの21機分のの生産オプションです。最初の21機については1機あたり5.5億ドル以下、それ以降は5.11億ドル以下の固定価格とコスト削減の報奨金となります(金額はすべて2010年の貨幣価値)。平均単価はB-2の約1/3になると空軍は説明しています。開発や配備のスケジュールは今後決めるとしています。

ノースロップ・グラマンのウェス・ブッシュCEOは「B-2スピリットを開発・生産した我々は、高性能で適切な価格の次世代LRS-Bを空軍に納入するだろう」とこの決定を歓迎しています。一方、チームを組んで提案していたボーイングとロッキード・マーティンは、選定方法に疑義があるとの声明を発表しています。

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