アメリカ海軍の2個空母打撃群が作戦中 南シナ海情勢を睨み

アメリカ海軍の2個空母打撃群が作戦中 南シナ海情勢を睨み

ニュース画像 1枚目:10月29日、南シナ海で撮影されたUSSセオドア・ルーズベルト
© U.S. Navy photo by Mass Communications Specialist 3rd Class Anthony N. Hilkowski
10月29日、南シナ海で撮影されたUSSセオドア・ルーズベルト

アメリカ海軍太平洋艦隊は、現在2個の空母打撃群(CSG)が第7艦隊担当海域(AOR)で作戦航海中と、2015年10月29日に発表しました。南シナ海への駆逐艦派遣で、緊張感が高まるアジア・太平洋地域での軍事プレゼンスを誇示する狙いがあると思われます。

ひとつは空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71)を中心とするCSGで、イージス巡洋艦USSノルマンディ(CG-60)とともに、10月28日までシンガポールを訪問して、新しい母港となるカリフォルニア州サンディエゴへ航海しています。ルーズベルトCSGはインド洋で、インド海軍、海上自衛隊と共同演習を実施しています。

もうひとつは横須賀を母港とするUSSロナルド・レーガン(CVN-76)を中心とするCSGで、第5空母航空団(CVW-5)とイージス巡洋艦USSチャンセラーズビル(CG-62)、イージス駆逐艦USSカーチス・ウィルバー(DDG-54)、USSフィッツジェラルド(DDG-62)、USSマスティン(DDG-89)とともに韓国海軍との共同演習を実施し、10月30日から韓国の釜山を訪問しています。

レーガンCSG司令官のジョン・アレキサンダー少将は「我々の展開は同盟国との共同演習を通じて文化や技術、知識を共有するだけでなく、航行の自由と海洋の合法使用を守るために貢献している」と話しています。

2個CSGにはF/A-18戦闘攻撃機だけでも約100機あり、早期警戒機や電子攻撃機、ヘリコプターなども含めると合計約140機を搭載しています。中小国の空軍力をはるかに上回るエアパワーです。

■空母セオドア・ルーズベルト搭載のCVW-1所属飛行隊 / 搭載機
・第11戦闘攻撃飛行隊(VFA-11)レッドリッパーズ F/A-18F
・第211戦闘攻撃飛行隊(VFA-211)ファイティング・チェックメイツ F/A-18F
・第136戦闘攻撃飛行隊(VFA-136)ナイトホークス F/A-18E
・第251海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-251)サンダーボルツ F/A-18C
・第137電子攻撃飛行隊(VAQ-137)ルークス EA-18G
・第125早期警戒飛行隊(VAW-125)タイガーテイルズ E-2D
・第11対潜ヘリ隊(HS-11)ドラゴンスレイヤーズ SH-60F/HH-60H
・第40艦隊補給飛行隊(VRC-40)ロウハイズ C-2A

■レーガン搭載のCVW-5所属飛行隊/ 搭載機
・第102戦闘攻撃飛行隊(VFA-102)ダイヤモンドバックス F/A-18F
・第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)ロイヤルメイセス F/A-18E
・第115戦闘攻撃飛行隊(VFA-115)イーグルス F/A-18E
・第195戦闘攻撃飛行隊(VFA-195)ダムバスターズ F/A-18E
・第141電子攻撃飛行隊(VAQ-141)シャドウホークス EA-18G
・第115早期警戒飛行隊(VAW-115)リバティーベルズ E-2Cホークアイ2000
・第30艦隊支援飛行隊(VRC-30)プロバイダーズ 第5分遣隊 C-2
・第12海上戦闘ヘリコプター飛行隊(HSC-12)ゴールデンファルコンズ MH-60S
・第77海上攻撃ヘリコプター飛行隊(HSM-77)セイバーホークス MH-60R

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