次期アメリカ大統領専用ヘリVH-92A、予備設計審査などを完了

次期アメリカ大統領専用ヘリVH-92A、予備設計審査などを完了

ニュース画像 1枚目:VH-92Aの想像図
© Sikorsky
VH-92Aの想像図

シコルスキーは、2015年11月4日、次期大統領専用ヘリコプターVH-92Aの予備設計審査(PDR)と、ミッション・コミュニケーション・システム(MCS)のインテグレーション、MCSの性能試験が完了したと発表しました。

シコルスキーは、2014年5月7日にアメリカ海軍から、12億4,467万7,064ドルの固定価格で、VH-92Aの技術製造開発(EMD)と2機の試作機と21機の量産機の生産オプションを受注しています。シコルスキーのVH-92A計画デイレクター、スペンサー・エラニ氏は「3つのマイルストーンを予定通り、もしくは予定を前倒しして達成できたのはファンタスティックだ。今後も予定通り、予算通りに計画を進める」と話しています。

アメリカの大統領専用ヘリコプターは、海兵隊の第1ヘリコプター飛行隊(HMX-1)が運用するもので、現在はシコルスキーVH-3Dシーキングが使用されています。2000年代に入り後継機の検討が始まり、2006年にはアグスタ・ウエストランドAW101を改装したVH-71が選定され開発作業が開始されましたが、たび重なる要求事項の追加で計画が遅延し、予算も超過したため2009年に計画がキャンセルされました。その後、選定作業がやり直され、シコルスキーが提案したS-92改装案がVH-92Aとして選定された経緯があるため、予定と予算が厳しく管理されています。

なお、通称の「マリーンワン(Marine One)」は「エアフォースワン」と同様に、大統領が搭乗した際のコールサインです。

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