海上自衛隊の多用途ヘリコプター(艦載型)の機種選定過程に不正があったとの公益通報にもとづき、防衛監察本部が海上幕僚監部などを特別防衛監察している模様です。共同通信が2015年12月4日に報じています。
海自の多用途ヘリコプター(艦載型)は、ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」型や「いずも」型に搭載し、輸送、救難、患者輸送に使用するものです。2014年度から18年度までの中期防衛力整備計画では9機の導入が計画され、機種選定が行われています。
これに関してはNH90を生産するエアバス・ヘリコプターズが「競争する環境にない」として提案を見送り、アグスタ・ウエストランドのAW101(CH-101)か三菱重工のSH-60K派生型のどちらかに決まるとみられていました。
この防衛特別監察により、現在機種選定作業は中断しているとのことです。