ボーイングは、2016年1月14日、アメリカ空軍からT-38ジェット練習機の2026年までの整備・支援を8.55億ドルで受注したと発表しました。ボーイングはこれまで16年間にわたりT-38の整備・支援を行なっており、これを今後10年間継続することになります。
ボーイングでは37の訓練機器とT-38 456機のアビオニクスやコクピット・ディスプレイ、コントロール・パネル、通信システムのアップグレードを行います。
この契約により、2026年まではT-38が維持されることになり、アメリカ空軍は後継機を配備するT-X計画に時間的な余裕を持つことができます。
T-Xは当初とにかく安く仕上げるために、既存の外国機を改設計しようという動きが主流でしたが、ここにきて本格的な次世代練習機を開発する機運が高まってきたようです。ボーイングはスウェーデンのサーブと組んで、練習機と地上訓練施設を含む全く新しいシステムを提案するとのことです。