防衛装備庁、先進技術実証機「X-2」の初飛行を2月中旬に実施 正式発表

防衛装備庁、先進技術実証機「X-2」の初飛行を2月中旬に実施 正式発表

防衛装備庁は2016年1月28日(木)、三菱重工業と契約し、研究試作を進めていた先進技術実証機を2月中旬以降に実施すると正式に発表しました。型式は「X-2」とすることもあわせて発表されました。離陸飛行場は製造されている県営名古屋空港、着陸飛行場は航空自衛隊岐阜基地です。

三菱重工の小牧南工場で製造されていた先進技術実証機(ATD-X:Advanced Technological Demonstrator-X)のことで、2014年にロールアウトし、2014年中に予定していた初飛行が2015年、さらに2016年に遅れたものです。この機体は「心神」として知られる開発プロジェクトで、今回初めて型式が正式に決定しました。

開発は、F-2戦闘機の後継として国産戦闘機を採用することを含め、先進技術の研究開発を行っているもので、特にステルス性能、ベクタード・スラストを使用した高機動性が重視されています。また、IHIが開発を手がけている実証エンジンXF5-1は、高機動性の実現を目指し、推力偏向パドルも装備されています。初飛行の延期は、エンジンの制御システムにあるとされており、この克服が取り組まれてきたと見られます。

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