MBDAは、先進短距離空対空ミサイル(ASRAAM)の試験弾を、F-35に搭載する試験のために、アメリカへ出荷を始めたと、2016年2月8日(月)に発表しました。最初の試験弾は1月に出荷されています。
ASRAAMは視界範囲内空対空戦闘用の赤外線追尾式のミサイルで、将来イギリス空軍と海軍が配備するF-35Bに搭載されます。F-35システム開発・実証(SDD)フェーズで機体とインテグレーションされる最初のイギリス製ミサイルとなります。
試験は、機体からの安全な分離、F-35搭載システムとのインテグレーション、ターゲットへの実射試験などが、海軍航空基地(NAS)パタクセントリバーやエドワーズ空軍基地(AFB)で、2016年を通して実施されます。
イギリスのフィリップ・ダン国防相も「空軍と海軍のパイロットに最新のミサイルが提供されることを歓迎する。ASRAAMのF-35へのインテグレーションは、イギリス防衛産業のF-35計画への貢献が成功していることを示している」と話しています。
MBDAは、イギリスとフランス、ドイツ、イタリアのBAEシステムズとエアバス、フィンメカニカが参加するヨーロッパのミサイルメーカーです。