東京都、2016年度予算で首都圏の空港機能や羽田の舟運ルートの活用を推進

東京都、2016年度予算で首都圏の空港機能や羽田の舟運ルートの活用を推進

東京都は2016年2月10日(水)、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けた準備を含む2024年までの計画「東京都長期ビジョン」のうち、2016(平成28)年度に実施する事業を発表しました。

東京都は2016年度予算案で、「東京都長期ビジョン」に掲げる事業で1兆2,548億円を計上しています。このうち、羽田空港の空港容量の拡大などに関連する「陸・海・空の広域的な交通・物流ネットワークの形成」は2,103億円としており、2015年度の2,232億円からやや減額しています。

首都圏の空港機能強化の2016年度予算は3,000万円で、前年度と同額の事業費を計上しています。この事業は、国や関係自治体と連携し、空港容量の拡大と国際線の増便への取り組みをはじめ、都心上空を飛行する経路案について、騒音影響の軽減、徹底した安全管理の取り組みなどです。さらに、羽田空港と主要ターミナル駅を結ぶ直行バスなどの公共交通アクセスの拡充も実施します。

なお、この事業とは別に「水の都」東京の再生として東京2020大会に向け、かつての江戸のように東京を「水の都」として蘇らせる取り組みでは、水辺の動線強化、舟運の活性化に取り組みます。この中で、羽田空港と都心や臨海部の間を結び、魅力を高める舟運ルートの活用を図る事業を展開する計画で、2015年度に続き、羽田空港から船を利用した都心へのアクセスが実施される予定です。

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