ロッキード・マーティンは、2016年2月11日(木)、コリア・エアロスペース・インダストリーズ(KAI)と共同開発したT-50Aを、アメリカ空軍の高等パイロット訓練(ATP)コンペティションに提案すると発表しました。
ATPコンペティションは、アメリカ空軍のT-38高等練習機の後継機(T-X)を選定するもので、最大で350機が生産される大プロジェクトです。ロッキード・マーティンでは、サウスカロライナ州グリーンビル工場にT-50Aの最終組み立て検査(FACO)施設を設置して、機体を供給するとしています。
ロッキード・マーティン先進開発計画(スカンク・ワークス)責任者のロブ・ウェイス副社長は「T-50Aの生産準備は完了している。APTの要件を満たし、予定通り納入出来るのはT-50Aだけだ」と自信をのぞかせています。
T-50は、KAIがロッキード・マーティンの技術協力を得て開発した超音速機で、韓国空軍が高等練習機・リード・イン・ファイター・軽戦闘機として約100機を導入するほか、インドネシアやイラク、フィリピン、タイも採用を決めています。韓国空軍のデモンストレーション・チーム「ブラック・イーグルス」も使用し海外へ積極的にセールス活動を展開しています。
ロッキード・マーティンは、一時はKAIのT-50ではなく独自開発機をATPに提案するとの噂もありました。