東京・代々木の道路は飛行場だった-重要航空遺産に認定

東京・代々木の道路は飛行場だった-重要航空遺産に認定

日本航空協会は重要航空遺産として、日本で飛行機が初めて動力飛行が行われた「代々木練兵場跡地」、南さつま市の万世特攻平和祈念館「零式水上偵察機」の2件を認定しました。重要航空遺産は、歴史、文化的に価値が高い航空遺産を認定。すでにYS-11輸送機量産初号機、九一式戦闘機が重要航空遺産となっています。

今回登録された代々木練兵場跡地は現在、代々木公園と代々木競技場の間に走る都道413号、並木道で有名な表参道から続く道路として残っています。多くの人は以前、ここで飛行機が飛んだことを知らずに通りすぎている場所でもあります。
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ここでは明治43年、1910年12月11日から12月20日にかけて日野大尉のグラーデ機、徳川大尉のファルマン機で日本初の動力飛行に成功しました。その飛行場は日本の航空史の原点で、現在もほぼ滑走路の状態がわかる形で残っています。

零式水上偵察機は昭和15年、1940年に日本海軍に採用されました。生産数は1423機、運用実績もあわせると日本の水上機の代表。南さつま市の所蔵機は沖縄方面の夜間偵察から帰路に燃料不足で不時着水し、乗員が脱出後に水没していた九州飛行機で生産、偵察第三〇二飛行隊所属の「九飛41116号」。引き上げ後に使用当時の状態を良く保れ、貴重な資料、かつ文化的な価値も高いと評価されています。

なお、それぞれの詳しい解説は日本航空協会のウェブサイトを参照ください。

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