ATR、2016年からチタンシートの提供を開始 1機300キロを軽量化

ATR、2016年からチタンシートの提供を開始 1機300キロを軽量化

ニュース画像 1枚目:ATRに装備するチタンシート、イメージ
© ATR
ATRに装備するチタンシート、イメージ

ターボプロップ機メーカーのATRは2016年4月5日(火)、ハンブルクで開催されているインテリア・エキスポで新型のチタンシートを提供すると発表しました。ATRの運航社はこのシートを今後、客室に装備することを選択できます。

新たなチタンシートは、Expliseatが製造するものです。現在、ATR「-600」シリーズに装備される客室構成と比べると、1機あたり300キロほど軽量化が可能です。こmのため、燃料を節約できるようになるほか、現在の機能より短い滑走路での運用、あるいは気温の高い環境でのペイロード能力を高められ、運用の柔軟性を向上させます。

さらにチタンシートは、1席あたり30パーツで構成するため、メンテナンスコストを削減することが可能です。この新シートは、ATRの全シリーズに搭載が可能です。

ローンチカスタマーは、フランス領ポリネシアのエア・タヒチで、2016年5月にもこのシートを装備した機材を投入する予定です。エア・タヒチは現在の保有機でチタンシートに入れ替えます。また、ATRの最終組立工場で製造する新造機には、2016年末ごろにも製造過程でこの新シートを装備する予定です。

なお、Expliseatはチタンシートのシリーズ「TITANIUM SEAT NEO」を発表し、3席並びの配列で、7時間と長い飛行にも耐えられる仕様を発表しています。

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