鳥取県消防防災ヘリ、着陸時にダウンウォッシュで車などに破損 損害を賠償

鳥取県消防防災ヘリ、着陸時にダウンウォッシュで車などに破損 損害を賠償

鳥取県消防防災航空隊は2016年5月4日(水)、林野火災の消火のため、消防防災ヘリコプターで鳥取県南部町の緑水園場外離着陸場に着陸しようとした際、誤って自動車などの窓ガラスを破損したと発表しました。

この事案は、5月4日(水)の16時45分頃、消火バケツの準備のために緑水園場外離着陸場に着陸しようとした際に、ダウンウオッシュにより真砂土が舞い上がり、駐車してあった「緑水園」や「佑生出会いの館」の職員の自動車の窓ガラスなどが破損、自動車14台、消防ポンプ車1台の車体や窓ガラスに傷やひびを生じさせたものです。人的被害はありませんでした。なおこのヘリコプターは、同離着陸場への着陸は危険と判断して別の離着陸場を探している間に、鎮火したとの報告が17時8分にあったため、消火活動は実施せずに帰投しました。

鳥取県は今回の事案を受けて「消防防災ヘリコプターの安全かつ効果的な運用に向けた検討会」を5月10日(火)に開催するほか、自動車の所有者に対して損害の賠償を行う予定です。また、地上で支援活動を行う消防局とともに、一層の安全を確保するよう注意を行うとしています。

鳥取県消防防災航空隊は2015年12月から新機体のアグスタ・ウェストランドAW139、機体番号(レジ)「JA31TA」を導入していますが、3月、訓練時に隊員が指先を骨折する負傷事故が発生し、救助装備などを使用した活動全体について検証が実施されていました。

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