ロッキード・マーティンは2016年6月2日(木)、アメリカ空軍向け高等パイロット訓練(ATP)コンペティションに提案するT-50Aの初飛行を韓国の泗川市で実施、飛行試験を開始しました。
この訓練機は、T-50をベースに新たな構成とアップグレードされており、ロッキード・マーティンのマーク・ウォード・テストパイロットは、T-50Aは「訓練機と第5世代戦闘機の間にあるギャップを埋めることに疑いはない」とその初飛行の感想をコメントしています。
T-50Aはコリア・エアロスペース・インダストリーズ(KAI)とロッキード・マーティンが共同開発し、低リスクでその準備ができているとロッキード・マーティンはアピールしています。特に、韓国空軍などでT-50が100機超、100,000飛行時間を超え、さらに飛行時間を伸ばしている実績を基に造られる機材をアピールしています。
ATPコンペティションは、アメリカ空軍のT-38高等練習機の後継機(T-X)を選定するもので、最大で350機が生産される大プロジェクトです。ロッキード・マーティンでは、サウスカロライナ州グリーンビル工場にT-50Aの最終組み立て検査(FACO)施設を設置し、機体を供給します。