新潟県は2016年6月1日(水)、新潟空港の中長期的なアクセス改善で検討している新幹線、白新線の延伸案について調査会社の結果報告を公表しました。調査はパシフィックコンサルタンツが行いました。
新幹線は車輛基地からの延伸、白新線は大形駅から延伸する案で、新潟空港駅(仮称)は新潟空港ターミナルビル前の駐車場付近に設けられるものと想定しています。開業年度を2025年度と想定した場合、建設費は新幹線が422億円、白新線の延伸は308億円です。
このうち、採算可能性として公的負担ゼロの場合、新幹線の上下一体型ですが、鉄道利用者数は年718万人、航空利用者数は957万人、便数として週995便が求められると試算しています。
新潟県ではこの調査をもとに、新潟空港アクセス改善研究会などで専門家の意見を聴き、関係者と議論を深めていくとしています。なお、新潟県は新潟空港の国際線活性化について議論しており、首都圏の第3空港をめざし首都圏とヨーロッパを結ぶ旅客流動の一翼を担う考えを示しており、新幹線、リニア開通など軌道系アクセスの実現を目途に定期便、通年運航を誘致する案を明らかにしています。
■採算可能性の検討公的負担 ・負担率 | 負担額 (億円) | 必要鉄道 利用者数 (万人/年) | 新たに必要な 航空利用者数 (万人/年) | 新たに必要な 航空便数 (便/週) | |
---|---|---|---|---|---|
新幹線延伸上下一体 | 0% | 0 | 718 | 957 | 995 |
新幹線延伸上下一体 | 50% | 211 | 469 | 625 | 650 |
新幹線延伸上下一体 | 100% | 422 | 224 | 299 | 311 |
新幹線延伸上下分離 | 100% | 422 | 176 | 235 | 244 |
白新線延伸上下分離 | 100% | 308 | 134 | 179 | 186 |