エアバスは2016年6月、A320初号機「MSN1」の飛行試験機で新たな任務を開始したと発表しました。この機体は1987年2月に初飛行した30年近くの機齢となるベテランですが、新たな任務ではより電気を多用したクリーンスカイ・プロジェクトの一環として実証飛行を行います。
クリーンスカイEUのプロジェクトで、リープヘルの電気環境制御システム、エアバスとタレスによるエレクトリカル・パワー・センター、Sanditコンソーシアムとエアバスによる防氷システム、ゾディアックの飛行中のアイシング検出システムを搭載しています。実証飛行では、搭載した機器や技術の堅牢性、性能データを収集し、評価します。
機体前方の貨物搭載部分には高電圧DCネットワークを含む電力を供給するePC(electrical Power Centre)を搭載し、新たな空調システムが採用されています。さらに次世代のセンサーと新たな燃料計測機器を搭載し、これらの評価も行われます。