エアバスはA330neo初号機の製造を2015年9月から開始していますが、2016年9月からトゥールーズで最終組立を開始する予定です。この最終組立ライン(FAL)への部品納入に向け、各コンポーネントやサブアセンブリの製造がエアバスやサプライヤーの工場で順調に進行しています。
すでに5月には、最終組立の1段階前の組立ラインとなるエアバスのサン・ナゼール工場に中央主翼ボックス部分が納入されているほか、エアバスのハンブルク工場、プレミアム・アエロテックとステリア・メオルトから機首、中央胴体などの胴体部分が納入されています。
イギリスにあるブロートン工場では5月4日から、主翼の製造が予定通り、始められています。右主翼は既に治具から取り出された状態で、左主翼もこの数日に同じような工程が進められます。この主翼セットは近くベルーガに搭載され、ブレーメンへ輸送されます。その他のパイロン、エアインレット、ナセル、シャークレット、スラット、エルロン、水平尾翼などもエアバスの各地の工場、サプライヤー各社で組み立てられています。
さらにロールス・ロイスが手がけるトレント7000エンジンは、開発用エンジンで地上試験が行われており、数カ月以内にさらに3基のエンジンが試験に進みます。