ルフトハンザ・グループ、ハネウェルエアロスペース、エアバスの3社は2016年7月20日(水)、滑走路での安全性を最高水準に高める技術協力で合意、覚書(MOU)を締結しました。
新システムは、エアバスの滑走路オーバーラン防止システム(Runway Overrun Prevention System:ROPS)、ハネウェルのスマートランディング(SmartLanding)技術を組み合わせ、数機種で利用可能とし、滑走路での安全性を最高水準に高めることが目的です。この開発に、ルフトハンザが初期段階から加わり、ソリューション設計に貢献し、ハネウェル、エアバスとのその専門知識を共有します。
ROPSは乗務員に滑走路でのオーバーラン防止を支援するシステムで、着陸時に利用する滑走路の停止距離を計算し、機体の重量、当日の風向き、温度などの要因を考慮し、ゴーアラウンドの決断を支援します。ヨーロッパ航空安全庁(EASA)からの認証に加え、アメリカ連邦航空局(FAA)、中国民用航空局(CAAC)の承認を得ており、A320、A330、A350、A380のおよそ約430機に装備されており、今後納入される1,500機についても契約を締結しています。
SmartLandingは、ハネウェルの強化型の対地接近警報装置(EGPWS)のソフトウェアオプションで、運航乗務員に速度が早すぎる、滑走路との距離や高低など、着陸時の状況を聴覚、視覚的に高め、適切に着陸できない場合は警告するシステムです。