ANA、最終報告書を受けJA610Aのハードランディング 改めて陳謝

ANA、最終報告書を受けJA610Aのハードランディング 改めて陳謝

ニュース画像 1枚目:外板及び構造部材の破断及び変形
© 運輸安全委員会
外板及び構造部材の破断及び変形

全日空(ANA)は2016年7月28日(木)、2012年6月20日(水)に北京発成田着のANA956便が成田空港のA滑走路着陸時にハードランディングし、胴体が変形した件について運輸安全委員会の最終報告を受けて、改めて陳謝しています。

NH956便は乗員10名、乗客183名、計193名が搭乗しており、客室乗務員4名が軽傷を負いました。767-300ERの機体記号(レジ)「JA610A」で運航しており、この着陸時の衝撃で長さ約9メートル、幅約50センチのしわ2本、約10センチのクラックなどの変形が発生する中破で、火災は発生しませんでした。

運輸安全委員会は、こうした中破の原因について着陸時にバウンドし、その後に強い前脚接地となり、機体が損傷したと推定しています。この前脚接地の要因は、機長がバウンドを認識できず、前脚を早めに接地させようと機首下げ操作を行ったことが考えられると推察しています。さらに事故発生時は、空港周辺で強い南西風が発生、激しい突風を伴う横風の中、機体姿勢の安定しない状態で着陸を継続したことが関与したとも指摘しています。

この報告書を受け、ANAは全運航乗務員に詳細を周知し、こうした場合の訓練実施を通じ、再発防止に務めているとしています。同社は引き続き再発防止策を着実に実施し、安全運航につなげるとしています。

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