ロシアのRT-バイオテックプロム(ロステック・グループ:Rostec)は2016年8月3日(水)、中国と契約したSu-35の納入を同社CEOがプーチン大統領に報告したと明らかにしています。
ロシアから中国へSu-35の売却は2015年に締結されているもので、24機が納入されるものです。ロシアがSu-35を海外に売却する契約を結んだのは、これが初めてです。2016年には4機が納入される見込みです。
Su-35は、第4世代の戦闘機で、グラスコックピット化し、アビオニクスの向上をはかり、第5世代の戦闘機に近づいたもので、F-15、ユーロファイター・タイフーン、ラファールなどに対抗できるとしています。アクティブフェーズドアレイレーダー(AAPA)、ステルス性能は無いものの、最大400キロの敵機認識が可能で、ロシア宇宙軍(VKS)で48機が運用されており、政府との契約で2020年までに96機を受領する契約があります。
ロステックでは中国への輸出に加え、アルジェリア、エジプト、ベネズエラ、ベトナムも潜在的な顧客として、さらなる輸出の可能性も示唆しています。