エアバスは2016年8月18日(木)、サウディアに世界初のA330-300リージョナルを納入したと発表しました。サウディアはA330-300リージョナルを20機導入する予定で、エアバスはA330ファミリーの新たな派生型を初めて提供しました。
サウディアはすでにA330-200を7機、A330-300を13機とA330を20機保有しており、A330リージョナルの導入で21機となります。これらの機材はパーツの共通性が高く、代替品のコストも低価格に抑えられるとエアバスではメリットを説明しています。
なお、このA330-300リージョナルの「HZ-AQ11」はビジネス30席、エコノミー300席仕様です。同社の長距離向けA330-300はビジネス36席、エコノミー252席、またはビジネス36席、エコノミー262席で、リージョナルの座席数は長距離向けより32席から42席増となっています。
A330-300リージョナルは、およそ5時間、最大で2,700海里の定期便運航に最適化された機材で、約200トンの重量減を通じ、大幅なコスト削減を実現します。長距離向けのA330-300と比べ、シートあたりのメンテナンスコスト、燃料減をあわせると、20%前後のコスト削減が可能です。
なお、サウディアはこの機材を中東の航空機リース会社のインターナショナル・エアファイナンス・コーポレーションとリース契約を締結しています。