成田空港のC滑走路新設など、環境大臣が低騒音機導入や騒音対策で意見

成田空港のC滑走路新設など、環境大臣が低騒音機導入や騒音対策で意見

環境省は2016年8月18日(木)、「成田空港の更なる機能強化に係る計画段階環境配慮書」に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出しました。この事業は、成田国際空港(株)が、C滑走路の新設、既存のB滑走路の延長を計画しているものです。

環境大臣意見では特に、特に航空機騒音では成田空港周辺の測定地点で環境基準の達成状況が2014(平成26)年度時点で61%と、基準達成に向けた具体的な道筋が立っていない状況での新事業の実施になると指摘し、発着回数の増加は騒音影響の範囲拡大と飛行経路周辺の騒音レベル増大による、周辺の生活環境が更に悪化するおそれがあるとしています。

このため意見は、低騒音な航空機の一層の導入促進など、航空機騒音対策を強化、環境基準の達成に向けた数値目標などを設定したロードマップの策定や計画な取り組みを求めました。なお、騒音のほか、水質、動植物、生態系、廃棄物、温室効果ガス、文化財、飛行コースなどの項目も検討が加えられています。

この滑走路の新設案は、セミオープンパラレルで、B滑走路の北、圏央道整備予定地側に2,700メートルを新設、またはB滑走路の東側に3,500メートルを新設する2案が計画されています。

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