三大都市圏の空港アクセスバス、利用する理由は「乗換無し」と「座れる」

三大都市圏の空港アクセスバス、利用する理由は「乗換無し」と「座れる」

国土交通省は2016年8月19日(金)、「第12回 大都市交通センサス調査(速報版)」を公表しました。調査は首都圏、中京圏、近畿圏の三大都市圏の鉄道、バスの利用実態の把握と、公共交通施策の検討の基礎資料として、大都市交通センサス調査を1960年から5年毎に実施されています。

このうち空港アクセスバスの動向が発表されています。対象となった空港別では、羽田空港が1日あたり13.6万人と最も多く、成田国際空港が6.0万人、関西国際空港が5.1万人、大阪国際(伊丹)空港が4.0万人、中部国際空港(セントレア)が1.0万人でした。

また、全空港での利用者の移動目的は業務目的が45%で最も多く、次いで行楽・レジャー、観光の帰りをあわせた観光目的が27%、随行・送迎が10%と続きます。業務目的でみると、伊丹空港は61%と最も多く、成田空港は32%となっています。観光目的は、成田空港が39%、セントレアが33%となっています。

この代替手段としてあげられた交通手段は、鉄道が64%と最も多く、車は11%となっています。ただし、セントレアは自家用車を含む車をあげた回答が34%と他空港と比べ3倍程度と割合が高くなっています。

バスを利用する理由は、全空港で「乗換が無い」が62%、「座って行ける」が59%と多くなっており、次いで「所要時間が短い」が36%と続きます。ただし、900円や1,000円バスが運行されている成田空港では、「乗換が無い」、「座って行ける」に続き、「費用が安い」が続いています。

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