エンブラエル、E190-E2試験飛行機の3機目が初飛行 飛行特性や着氷を試験

エンブラエル、E190-E2試験飛行機の3機目が初飛行 飛行特性や着氷を試験

ニュース画像 1枚目:E190-E2の3号機「PR-ZFU」
© Embraer
E190-E2の3号機「PR-ZFU」

エンブラエルは2016年8月27日(土)、同社が開発を進めるE190-E2(ERJ-190-300 STD)の3機目で初飛行を行ったと発表しました。製造番号「20.003」で、同社工場のあるサン・ホセ・ドス・カンポス空港から離陸しました。E190-E2は試験機4機で型式証明を取得する計画ですが、すでに3機目が飛行しています。

この機体は飛行特性を中心に試験が行われるほか、着氷条件での機体の性能を評価します。エンブラエルは初号機でシステム全体の確認、負荷、騒音関連、横風の試験を実施しています。この機体は2016年5月23日(月)に初飛行し、7月に開催されたファーンボロ・エアショーにも展示されています。2機目の試験飛行機はシステム全般と機体の性能を主な試験項目とし、7月8日(金)に初飛行しています。同社は2機でこれまで150飛行時間超を記録しています。

エンブラエルは4機目を2016年初めにも飛行させる計画です。これは4機の試験機で初めて客室を装備し、機内の快適性や騒音レベルの測定、客室からの脱出などのテストを行います。

エンブラエルは静強度試験機、疲労強度試験機での地上試験も行っており、シミュレーションを含め21,000時間の試験を行っています。E190-E2は、計画では2018年前半に営業飛行を開始する予定です。

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