777Xの主翼トリム、3Dプリントの構造物でギネス認定受ける

777Xの主翼トリム、3Dプリントの構造物でギネス認定受ける

ニュース画像 1枚目:777Xでギネス記録を獲得
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777Xでギネス記録を獲得

ボーイングとアメリカ・オークリッジ国立研究所は2016年8月29日(月)、17.5フィート、約5.3メートル超の3Dプリントを活用したコンポーネント生成でギネス認定を受けたと発表しました。認定を受けたのは777Xの主翼を構成するトリムとそのドリルで、ギネス記録に認定された構造物は幅5.5フィート、高さ1.5フィート、長さ17.5フィートです。

この構造物は現在は金属製で、製造する場合にはおよそ3カ月を要するところ、3Dプリントでは30時間と時間を大幅に短縮でき、低コストで製造できます。また、トリムは炭層繊維とABS熱可塑性樹脂複合材料を使用し、重量は約1650ポンド、約748キロです。

ボーイングは、3Dプリントの技術と経験をおよそ20年にわたり蓄積しており、民間機、宇宙、軍用製品で約50,000点の製品を製造しており、3Dプリントで少ない材料で従来の同等のものの機能を損なうことなく、設計することができると、そのメリットを説明しています。

なお、ボーイングは777Xを2017年に製造開​​始し、初号機は2020年の納入をめざし、開発が進められています。

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