アメリカ空軍は2016年9月13日(火)、グアム・アンダーセン空軍基地に展開しているB-1Bランサー戦略爆撃機2機を韓国・烏山(オサン)基地に派遣しましたが、この展開にあわせ大韓民国空軍だけでなく航空自衛隊とも訓練を実施したと発表しました。このB-1Bランサーの韓国展開は、北朝鮮の核実験に対応する威圧行動と、アメリカ空軍は明確に記しています。
B-1Bは韓国の烏山基地への展開前に、日本付近で空自F-2戦闘機2機と戦術技量の向上を目的として、迎撃訓練を実施しました。アメリカ空軍は、今回の合同訓練は日米防衛協力や防衛大綱、日本の新たなガイドラインに基づく政策と一致すると説明しています。
その後、空自F-2は国際空域でB-1Bを韓国空軍F-15K戦闘機に引き継ぎ、その後に烏山付近で低空飛行を実施しました。烏山基地付近ではF-15Kスラムイーグル、アメリカ空軍のF-16ファイティングファルコンと共に飛行しました。
アメリカ太平洋軍のハリー・B.ハリス・ジュニア司令官は、B-1Bの派遣について「アメリカ、日本、韓国の連帯を明確にし、北朝鮮の挑発的な核実験と前例のない弾道ミサイルを通じ、この地域を不安定化する材料から防御すると共に、国際的な義務に違反し続ける国家は容認されないとの意思を示す」とコメントしています。
なお、烏山基地に展開したB-1Bはすでにグアム・アンダーセン基地に帰投しています。