国土交通省は2016年9月20日(火)、国際民間航空機関(ICAO)で検討している市場メカニズムを活用した全世界的な排出削減制度(Global Market-Based Measures:GMBM)へ参加すると発表しました。
国際航空分野での温室効果ガス排出削減の取り組みで、ICAOは燃料効率を毎年2%改善、2020年以降の総排出量を増やさず、新技術の導入、運航方式の改善、代替燃料の活用に加え、市場メカニズムを活用した世界的な排出削減制度を導入を検討しています。
GMBMの制度内容は、専門家やハイレベルの会合における議論を通じ、骨格は固まっています。制度開始当初の2021年から2026年は、自発的に参加する国同士を結ぶ飛行ルートを対象に適用されます。この制度にはすでに、アメリカ、中国、ヨーロッパ各国が参加する意思を表明しています。
日本政府は、国際航空分野で責任ある役割を有し、地球温暖化対策に積極的に取り組む必要があるとし、この制度への参加を決定しました。
制度の具体的内容は9月27日(火)から10月7日(金)に開催される第39回ICAO総会で成案を得たのち、多くの国がこの制度に参加するよう各国と連携し、2021年から削減義務に取り組みます。