国交省の2017年度予算、地方空港の整備継続 那覇・新千歳・福岡など

国交省の2017年度予算、地方空港の整備継続 那覇・新千歳・福岡など

国土交通省の2017(平成29)年度予算で、航空局は各地の空港整備を進めるうち、新千歳空港では国際線ターミナル地域の再編事業を進めます。予算額は838億円です。

このうち、那覇空港は新たな滑走路の増設事業を継続して実施します。2017年度は護岸工、埋立工の用地造成、滑走路・誘導路新設、管制塔・無線・照明施設の整備です。この事業は総額1,993億円で、2017年度は345億円となります。

新千歳空港では、利便性向上や航空機の慢性的な遅延の緩和を目的とした整備で、国際線旅客ターミナルビルのCIQ施設を整備し、機能向上を図ります。また、国際線エプロンの拡張、南側誘導路の新設で国際線の導線を変更し、地上走行距離の軽減につなげます。

また、福岡空港は総事業費の約1,643億円、現在の滑走路に並行し、滑走路増設事業を実施しています。ピーク時の混雑を抜本的に解消するもので、用地造成、誘導路とエプロン新設、無線施設整備などを行います。福岡空港は2019(平成31)年4月に空港運営事業を民間委託する予定で、適切な財源を確保した上で、この事業を継続することとなっています。

このほか、地方空港では、格安航空会社(LCC)の定期便など、地方空港への就航を推進するため、空港ビル会社などが行うCIQ施設整備の費用補助を実施します。また、熊本県知事も表明している熊本空港の民間委託についても盛り込まれました。

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