カナダ空軍は2016年12月8日(木)、次期固定翼救難捜索機(FWSAR)にエアバス・ディフェンス・アンド・スペースが提案したC-295Wを選定したと発表しました。カナダ空軍はFWSARプログラムとしてC-295Wをベースとした16機を、エアバスDSとPALエアロスペースのジョイントベンチャー、AirProを通じて導入します。
この新型機の導入で、20年から40年にわたり運用されてきたDHC-5をベースとしたCC-115バッファロー、CC-130Hハーキュリーズを更新します。FWSARプログラムは、契約から3年で16機の納入に加え、最大2043年までのメンテナンスサポートも含まれています。
カナダ空軍向けのC295は、プラット・アンド・ホイットニー・カナダのエンジンを搭載し、電子光学系システムはL3 Wescamを採用、パイロットはCAEが開発した新施設で訓練します。また、カナダ空軍向けの運用中のサポートは合弁会社のAirProが提供します。
なお、契約は当初の11年間が24億カナダドルで、支援内容などの評価が適正と判断された場合には追加15年間の契約を行い、総額で47億カナダドルとなります。