ボーイングとスウェーデンのサーブは2016年12月20日(火)、アメリカ空軍の次期練習機(T-X)に提案するボーイングBTX-1で初飛行を実施しました。初飛行は55分間におよび、前席にはテストパイロットのSteven Schmidt氏、後席にはチーフ・パイロットのDan Draeger氏が乗務し、単発エンジンでの重要な項目を検証し、低リスク設計の確認を行いました。
Schmidt氏は初飛行を終え、「機体はすべての期待に応え、設計を反映し優れたハンドリング特性が備わり、コクピットは直感的で広々とした、すべてが即座に操作できるようになっている」とコメントしています。
BTX-1は、アメリカ空軍の訓練向けに新たに設計された航空機で、最新の技術、ツール、および製造技術を利用しており、既存の航空機をベースとした機体よりも手頃な価格、かつ柔軟性があるとアピールしています。なお、2機目は現在、地上試験を実施しており、2017年初頭に飛行する予定です。
アメリカ空軍のT-Xは、50年以上運用しているノースロップT-38タロンに代わる高等練習機計画で、2024年に初期運用能力(IOC)の獲得が予定されています。350機もの調達が予定されており、ボーイング/サーブに加え、ロッキード・マーティンが韓国のKAIと組んでT-50を提案しています。