アメリカ海軍、E-2Dホークアイが2月に岩国基地へ飛来 配備前訓練で

アメリカ海軍、E-2Dホークアイが2月に岩国基地へ飛来 配備前訓練で

ニュース画像 1枚目:VAW-125のE-2Dホークアイ
© U.S. Navy
VAW-125のE-2Dホークアイ

アメリカ海軍は2017年1月5日(木)、早期警戒機のE-2D先進型ホークアイを2017年2月に第5空母航空団(CVW-5)の一員として、日本への前方展開海軍戦力に加わると発表しました。E-2Dを運用する第125早期警戒飛行隊(VAW-125)は、旧型機のE-2Cを運用する第115早期警戒飛行隊(VAW-115)と交代し、海兵隊岩国航空基地に前方配備されます。VAW-125は、バージニア州ノーフォークから来日、日本ではE-2Dが初めて配備されます。

E-2Dは、E-2ホークアイ早期警戒機の最新の派生型で、長距離レーダーや電子通信能力を用い、戦域の監視、他の味方部隊の探知可能範囲外にある脅威を探知します。特に、一連のシステムは艦隊のデジタル指揮統制室としての役割を担うことができ、機内のデータ解析サブシステムを通じ、戦略写真を記録収集し、指令センターやその他の部隊へ通知を行います。E-2Dは、機械式と電子式捜索の両方が可能なA/N-APY9レーダー、総デジタル表示の戦略コクピット、改良型ミッションコンピューター、改良型データリンク能力が装備されています。

中国四国防衛局は山口県に対し、E-2Dは2月初旬に岩国飛行場へ飛来、岩国飛行場で空母USSロナルド・レーガン(CVN-76)に搭載するため、2、3カ月程度の短期間の配備前訓練を実施し、一旦、岩国を離れると説明しています。この配備前訓練は、E-2Dを支援する施設が岩国飛行場にしか存在せず、同基地での訓練実施となるとのアメリカ側からの説明も加えています。

また、アメリカ海軍は、厚木航空施設から岩国航空基地へCVW-5の固定翼機部隊の移駐を、段階的に開始することも発表しています。在日米軍再編の一環として進められる移駐で、2006年5月1日付の安全保障協議委員会文書「日米のロードマップ」に従い、実施されるものです。移駐は、2017年後半に開始されます。

これを受け山口県と地元市町は、空母艦載機の移駐について未だ容認していないとし、地元自治体により具体的な時期や内容の説明がなされることを求め、地元の実情を十分踏まえ、理解を得て進めるよう要請しました。

なお、E-2Cを運用するVAW-115は2017年夏に厚木航空施設を後にし、将来の新機種へ移行する為、カリフォルニア州ポイント・ムグにあるヴェンチュラ郡海軍基地へ帰還します。

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