国土交通省航空局は、2017年1月20日(金)付けで「第20回航空安全情報分析委員会」の開催概要を発表しました。2016年度上半期の航空安全に関わる情報を取りまとめた報告で、主に航空運送事業者で発生した事象が対象となります。
報告によると、2016年度上半期に発生した、航空法第111条の4の規定に基づく航空事故は1件でした。8月8日(月)に神奈川県秦野市で発生、ドクターヘリとして運用されていたBK117C-2、機体番号(レジ)「JA6917」の機体破損事故が唯一の対象となっています。
重大インシデントは、4月17日(日)にアイベックスエアラインズの「JA06RJ」、5月27日(金)に全日空(ANA)の737-800「JA85AN」で発生した機内気圧低下事案、7月9日(土)にジェットスター・ジャパンのA320-200「JA04JJ」で発生した速度計の不具合事案の3件でした。
このほか、貨物輸送や整備に関するトラブル、不適切な操縦など、国内の航空運送事業者などで540件の報告がありました。
■航空会社別の安全上のトラブル報告件数航空会社 | 発生件数 | |
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全日空グループ(合計) | 139件 | |
全日本空輸 | 95件 | |
エアージャパン | 7件 | |
ANA ウイングス | 37件 | |
日本航空グループ(合計) | 133件 | |
日本航空 | 81件 | |
日本トランスオーシャン航空 | 6件 | |
日本エアコミューター | 15件 | |
ジェイエア | 17件 | |
琉球エアーコミューター | 6件 | |
北海道エアシステム | 8件 | |
日本貨物航空 | 26件 | |
スカイマーク | 37件 | |
エア・ドゥ | 21件 | |
ソラシドエア | 12件 | |
スターフライヤー | 23件 | |
ピーチ・アビエーション | 29件 | |
ジェットスター・ジャパン | 20件 | |
バニラ・エア | 10件 | |
春秋航空日本 | 22件 | |
エアアジア・ジャパン | 4件 | |
アイベックスエアラインズ | 33件 | |
フジドリームエアラインズ | 12件 | |
オリエンタルエアブリッジ | 3件 | |
天草エアライン | 3件 | |
その他航空運送事業者 | 13件 | |
計 | 540件 |
機種名 | 発生数 | |
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B737-400/-500 | 23 | |
B737-700/-800 | 131 | |
B747 系列 | 26 | |
B767 系列 | 53 | |
B777 系列 | 40 | |
B787 系列 | 45 | |
A320 系列 | 94 | |
DHC-8-100~300 | 8 | |
DHC-8-400 | 23 | |
CRJ | 40 | |
ERJ170/190 | 22 | |
ATR | 3 | |
SAAB340B | 19 | |
その他航空運送事業機 | 13 | |
計 | 540 |