AW609プログラム、2018年の型式証明に向け氷結試験を実施へ

AW609プログラム、2018年の型式証明に向け氷結試験を実施へ

ニュース画像 1枚目:AW609 3号機
© Leonardo Company
AW609 3号機

レオナルドは2017年2月9日(木)、民間向けティルトローター機のAW609プログラムの進捗を公表、氷結試験の準備を進めていると発表しました。同社はアメリカ連邦航空局(FAA)から2018年にの型式証明の取得をめざしており、これに向けて計画通りに開発プログラムが進捗していると明らかにしています。

氷結試験は、アメリカ・フィラデルフィアのレオナルド施設を拠点とするAW609試験飛行機の3号機で実施される予定です。すでに数週間にわたる地上試験を行い、アビオニクスとすべてのシステムを運用する飛行試験を実施済みで、基本的なホバリング飛行や飛行場周辺での試験飛行が実施されています。また、追加で高度4,000フィートの離着陸などを実施する試験が行われる予定です。

氷結試験は、ミシガン州のマーケットで実施されます。レオナルドのヘリコプターでは、過去にAW189がソーヤー国際空港を拠点に同様の氷結試験が行われた実績があります。AW609では、並行して飛行する航空機から水を撒くなど、既知のさまざまな着氷条件で飛行し、現在は商用機で運行できない基準に達することを確認します。

なお、AW609プロトタイプの4号機は、フィラデルフィア工場の組立ラインで製造が勧められており、2018年には本格生産にスムーズに移行する体制が整えられています。

メニューを開く