ロシアのユナイテッド・エアクラフト(UAC)は2017年2月10日(金)、イリューシン・アビエーションとIL-96の発展系の開発で合意したと発表しました。IL-96-300を発展させた機体で、IL-96-400Mとして展開する予定で、長距離機材としてロシア国内の地域間輸送のニーズを満たすことに加え、ロシアの技術的な独立性を保つ開発と位置づけています。
IL-96-300と比べ、胴体は9.65メートル長く、エンジンはPS-90Aを強化したPS-90A1エンジンを搭載します。最大座席数は390席で、快適さを保つ機内で、インターネット通信、大型のオーバーヘッドビンなどを備え、現代的なギャレーの装備などを想定しています。
また、IL-96-400Mは各種のICAO要件を満たし、近代的な飛行制御やナビゲーションシステムを備えた機体となります。 製造はヴォロネジ・エアクラフト(VASO)で製造され、2019年に初飛行を予定しています。