世界で2秒毎に離着陸するA320、初号機の初飛行から30周年

世界で2秒毎に離着陸するA320、初号機の初飛行から30周年

ニュース画像 1枚目:エアバス A320の初飛行
© AIRBUS S.A.S.
エアバス A320の初飛行

エアバスは2017年2月22日(水)、1987年2月22日(日)にA320初号機、機体番号(レジ)「F-WWAI」、現在は「F-WWBA」がトゥールーズで初飛行を行い、30周年を迎えたと振り返っています。現在、A320はエアバスのベストセラー機として世界中で各社の主力機として活躍していますが、初飛行した当時、これほど世界の航空会社に採用されることを予測した人はいなかったと、エアバス自身が振り返っています。

A320は、民間機で初めてデジタルコンピュータによるフライ・バイ・ワイヤ制御システムを採用したハイテク機として知られ、現在はA318、A319、A320、A321、A320neoといった機種を揃え、受注機数は13,000機超となっています。また、現在はトゥールーズ、ハンブルク、中国・天津、アメリカ・モービルと4カ所の最終組立工場で7時間に1機が製造されています。

初飛行時間は3時間23分、現在は世界で2秒毎にA320ファミリーが離着陸しており、7,400機が引き渡しされ、115億人以上の旅客を輸送しています。

A320初号機は、初飛行からエアバスのテストパイロット110名がコクピットで操縦スティックを握り、29種類のジェットエンジンの評価、多くのエアバス・システムの開発と認証などの任務を担当してきました。

この機体は2016年7月の退役に先立ち、 「フライトラボ1(Flight Lab 1)」として、EUが主導するクリーンスカイ・リサーチ・イニシアチブ、SESARシングル・ヨーロッパ・スカイ・リサーチ・プログラムを支援する試験飛行を実施しました。

「F-WWBA」は現在、トゥールーズのエアバスの格納庫で保管されていますが、2年以内に隣接するアエロスコピア航空博物館に移動、寄附されることが発表されています。

なお、日本ではA320ファミリーを全日空(ANA)、スターフライヤー、ピーチ、ジェットスター・ジャパン、バニラエアが導入しています。

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