イタルデザインとエアバス、地上・空中移動が可能な乗物のコンセプト発表

イタルデザインとエアバス、地上・空中移動が可能な乗物のコンセプト発表

ニュース画像 1枚目:地上や空中移動が可能な乗物のコンセプト「POP.UP」
© Italdesign / AIRBUS
地上や空中移動が可能な乗物のコンセプト「POP.UP」

イタルデザインとエアバス・グループは2017年3月7日(火)、2017年ジュネーブ国際モーターショーで地上や空中移動が可能な持続可能なモジュラー式都市型複合移動システムのコンセプト「POP.UP」を発表しました。「POP.UP」は、都市の激しい渋滞緩和をめざし、地上と空中移動が可能な複合輸送システムで、モジュラー式完全電動、排気ガスゼロを採用した設計の乗物です。

「Pop.Up」には、AIプラットフォームによる移動管理を搭載し、代替案を提示することで円滑な移動を実現する2席のシートが備えられています。カプセル型の乗物で、独立した地上と空中モジュールを結合し、公共輸送機関との統合が可能で、バーチャル環境でも対話可能なインターフェースを採用しています。

カプセル型の乗物は、モノコックの炭素繊維製で、長さ2.6メートル、高さ1.4メートル、幅が1.5メートルです。炭素繊維製のシャシーとバッテリー動力の地上モジュールを結合し、自動車に変形します。

また、地上モジュールを切り離し、8個のローターで推進する幅5メートル、長さ4.4メートルの空中モジュールで輸送される際には、自動操縦の空飛ぶ乗物となり、3次元を移動することが可能で、地上の交通渋滞を避けることができます。

目的地に到着すると、空中と地上モジュールは自動で専用の充電ステーションに戻り、次の乗客まで待機します。

イタルデザインとエアバスは2030年までに、地上走行用乗物の柔軟性と、垂直離着陸が可能な空を飛ぶ乗物の自由さとスピードを兼ね備えた、自動車と航空宇宙分野の技術を組み合わせた「Pop.Up」コンセプトの実現をめざします。

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